コンビニやスーパーなどで店頭に並ぶ、いわゆる<吊るされ系お菓子>は、どのパッケージもだいたい同じような外面の雰囲気を漂わせている。
先日はグミを買おうとしてガムを手にしていたこともあり、まあ単語も似てるし致し方なしと一人コンビニで微笑んだものだ。
だからこのグミを食べたときは、いよいよ本格的に間違えたと思ってしまった。
『カバヤ おさつグミ』
パッケージにでかでかと描かれたサツマイモがインパクト大。
そっかーもう秋か、という気分でついつい手に取ってしまわせる作戦だろう。
このブログも上期をまとめたばかりだし。
よし、乗った。
で、開封して、この文章の前段に戻る。
<これはグミなのだろうか。>
いよいよ私もグミへの執念のあまり、誤ってグミ以外のものを購入してしまう『誤グミ』を致したかと思った。
サツマイモを忠実に再現した紫がかった外見。
それはグミにしては表面が粗く、スナック菓子のように見える。
しばしおさつグミと見つめ合う。もう一度パッケージを見直すとやはり”グミ”の文字がある。
そうか、そうであったか。今や何事も外見だけで判断してはならない時代だ。
違和感を呑み込み、意を決し口に放り込むと、それはいつものグミの食感。
紛うことなき、これはグミである。
そして何よりサツマイモの風味がする。グミの食感でだ。
なんかもうこの数分で色々な気分になった。最終的には新感覚という驚きの感情だ。
紫がかった外見に、「さては・・・」と思い齧って中身を確認する。
中から覗いたのは、本家サツマイモよろしく黄色いグミがお目見えする。
サツマイモですな。確認完了。
それにしても<サツマイモでグミを作ろう>という発想はどこから生まれるのだろう。
いや、ソーダだったりレモンだったり、固定観念に縛られてるのは私たちのほうかもしれない。
実際サツマイモはとても甘く、場合によっては果物と変わらない糖度を誇っている。
さつまいもチップスなんてのもあるし、グミキャンデーになったところで驚いてはいけない。
カバヤ社のクリエイティブに恐れ入った。
食欲の秋だし、もう一袋買おう。