これまで唯一購入を避けてきたグミがあった。
UHA味覚糖『忍者めし』
私が気にかけていたのはそのネーミングだ。
メシは普通に食したいじゃん。
そもそもグミだとは気が付かなかったのも事実である。
近頃ろくに飯を食む時間がないという身の上話は置いておき、腹を空かせた午後も夕方。秋の日は釣瓶落とし。
コンビニで忍者めしと出くわした私は、そのパッケージに記された文言に釘付けとなった。
<現代忍者たちの小腹満たし>
早く言え。そんなコンセプトだったとは。
言葉とはなんと大事なものだろう。ディスコミュニケーションは禁物だ。
早速中身を確認すると、大理石のような色のグミ。私が買ったのはコーラ味のはずだが。
いやいや先入観は罪である。ほら、忍者は隠れないといけないから、カモフラージュでしょ。
口に入れると糖衣のようなものがカリカリと割れる。そして出てくるグミは確かにコーラの味をしていた。
感覚的には初めてのグミだ。e-maのど飴といい、UHA味覚糖はよく外側をカリカリさせてくる。
しかしこのカリカリこそ、<小腹満たし>のポイントであることに私は気付く。
圧倒的食感。”食べた気にさせる”というのが早急なエネルギー補給の大事な点だが、
えらいパリパリした後にハードなグミを噛み締める。この組み合わせこそが”腹を満たした”と錯覚させてくれる仕組みなのである。
二枚舌、三枚舌。大人たちは腹にある一物を忍んでやり取りを行う。
金と地位のカードを切り合い、その動力でオフィス街は発電している。
そんな悪者のために製造されたグミではないが、普通のグミとは違う大人のテイストであることをご理解いただきたい。
そもそもパッケージに描かれている忍者はよく見るとスーツ姿だ。
念のため正しい事実で補強をしておくと、こんにゃく粉が入っておりそれが小腹満たしに繋がるそうだ。
珍しくすきっ腹にも関わらず、詳らかな感想を書いてしまった。
この件の詳細は前回の内容で。