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死ぬまでに知りたいグミのこと 無印良品『つぶグミ』編

 

私がまだ幼かったころ、余程のことがない限り冷房をつける機会は無く、
部活に打ち込んだ学生時代には、<気持ちの良い汗>というものが存在した。

 

 


厳しい暑さが続く今年の7月。
冷房はフル稼働し、少しでも外出しようものなら、不快な汗が体温を奪うのと同時に気力すらも気化させてしまう日々だ。

 

 


それはかつての私が若く強靭だったからなのか、日本の季候が亜熱帯へと変化してしまったのか。

 

 

 


昔の『夏』とは確かに異なる夏がここにはある。

 

 

 

 

 

過去に思いを馳せるのは、何も右肩下がりの一方となっている日本のアレコレを嘆いているからではない。

 

 

 


私の手元にあるのは『無印良品 つぶグミ』。

 


コンビニに頼らないグミ探しの中で発見した。

 

 

 


100円というリーズナブルな価格と、カラフルながらシンプルな楕円形をしたグミは
余分な装飾を省いた包装に詰め込まれている。

 

 


日本の侘び寂び文化を強く継承しているのは、この無印良品であると私は信じてやまない。

 

 

 

 

 


黄色や紫、緑に桃色と、色とりどりのグミたちには、
それぞれのイメージに合う味が加えられている。

 

 


要するに黄色はグレープフルーツ風味、ピンクは桃風味ということ。

 

 


至って普通だ。至って普通なのだが、


『つまり緑はメロン・・・マスカットか!!』

『紫、紫?えーっと・・・ぶどうだったか!!』


袋からグミを取り出す度、一粒一粒に一喜一憂する。

 

 

カラフルなお菓子にキュンときてしまうのは、箸が転んでもおかしい頃を追体験している感覚になる。

 


『よく見たら薄いピンクと濃いピンクがある!なんでだろう!』

 

 

 

 


見た目は駄菓子屋でよくあるタイプのグミである。

 


この、<グミ原体験>を刺激する点が、無印良品の強いコンセプト精神を感じる。

 

 

 


糖衣が程よくサクサクとしていて、食感も抜群に良い。

味付け自体もくどくなく、自然な甘みを堪能できる。

縦長のパッケージは片手で持ってつまみながら楽しむのに適していると言える。

 

 

 

 

 

 

 

日本の夏は暑くなってしまった。残念ながらそれはすでに統計という数値として証明されてしまっている。

 

 


確かに現代は辛くて厳しくて息苦しい。

しかしだからこそ、人は過去を振り返る権利があるのだと思う。

 

 


いつでも、冷房が要らなかった夏に帰れる。人生の清涼剤としてこのグミをおすすめしたい。