野暮用で100均ショップに立ち寄ったときのことだ。
この手の店舗でも食品を扱っていたことを思い出し、
ふとお菓子のコーナーを覗くと、カラフルで異様なオーラを放つグミを見つけた。
『Fini リトルマジックカーペットグミ』
あきらかに海の向こうのデザインをしたキャラクターが
イキイキとした視線を送るパッケージは、私の心を強く突き動かし
即座にレジへと向かわせた。
開封前にひとしきり確認。
パッケージの外側から見える禍々しいレインボーのお菓子は、
普段馴染みあるグミの透明感が無いので不安になったからである。
名称は『キャンデー』。間違いなくグミだ。
原産国はスペインとのこと。
このブログのシリーズ初となる海外グミである。
いざ開封・・・と思ったもののなかなか開かない。
このパッケージから大味な感じがいかにも国外のお菓子っぽい。
緑・黄色・桃色・青・赤・橙色。
アイドルグループの色分けではない。
このグミの色、しかも1つのグミに、虹のごとく折り重なるようにこれだけの色が盛り込まれている。
まさしくマジックだ。
ちなみにこの”虹”を1本ずつを引き剥がして味わってみたが、どれも同じ味わいだった。
日本のグミ(もはや何を基準にしていいのか分からないが)よりも少し酸味が強い気がする。
そりゃトマト投げ合うスペインだもの。酸味には強いさ。
また、グミに表現される<ハード>とはまた違った硬さを感じるが
何がこれをもたらしているのかは判然としなかった。
食べているうちに思い出したのだが昔、海外風お菓子を詰め放題にできる店に入ったことがある。
そこでこんなグミに出会っていたような出会ってないような。
無秩序に詰められず正しく店舗に陳列された姿が、いま私の目の前にある彼らなのだろう。
正直あまり似合っていない。海外特有の解放感ある雰囲気が損なわれている。
秩序立つのは日本人の特権だ。この感覚はグミレベルで共有されるのである。
さて、このグミを鞄に入れて持ち歩いていたところ、中のパウダーが全てぶちまけられていたことをここにさらりと報告する。
チャックが無いのも海外産お菓子の御愛嬌。袋に入れなかった私の責任も多少あるが。
鞄をひっくり返して粒をつまみながら、気付くと小一時間が経っていた。
うーむ、これが人生のシエスタか。
最後に100均グミの可能性について書き留めたい。
上に記した謎グミ、もとい海外グミが今回取り上げた他にも色々置いてある100均だが、
『シゲキックス復刻版』というのも陳列されていた。
懐かしいデザイン。”新口中ハードグミ”なるキャッチコピーも、今は使われていないはず。
調べたところ100均用に製造しているらしく、コンビニなどでは手に入らないそうだ。
そもそもいつの間に退いて復刻したのだろう・・・という引っかかりはさておき、
是非、小さい頃口にした記憶のあるシゲキックスを今一度味わいたいと思う。
コンビニ以外の販売店、という点では、無印良品や業務用スーパーなども興味深い。
ぼんやりとした次回予告、ということで宜しくお願いしたい。