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死ぬまでに知りたいグミのこと②

<会話>とは、二人もしくは数人で共通の話をすすめることだそうだ。

他方、<対話>とは双方向かい合って話をすることらしい。

 


正直どっちでもいい。

正直どっちも嬉しい。

 


当然、眉間に皺の寄らない話に限るが、コミュニケーションは心の充足に繋がる。

 

 

私はグミとの距離を詰めなくてはならない。

しかし、彼は言語を持たない。(持っているかもしれないが私には感じ取れない。)

 


私とグミは向かい合う。つまり対話する。それは彼を食してみることで実現する。

 


今回、UHA味覚糖の「コグミ」さんと距離を縮めてみることにした。

 


パッケージには乳酸菌入りの文字。グミに乳酸菌が入る時代なのか。いや、乳酸菌に時代なんかないか。


「コグミ」さんは、【ソーダ】【メロンソーダ】【レモンスカッシュ】【コーラ】の4つの味で私を楽しませてくれるらしい。

 

『三拍子揃う』という言葉が存在するように、プラス要素は3つ並んだ時点で大分褒められる。

 

しかし彼はそれを超越して四拍子を揃えてきているということだ。

 

 


手に取る人に分かりやすいよう、味と色とのサンプルがパッケージには掲示されている。

 

味を色で示す、というのは一体何が起源なのだろう。

 

開封。4色の色鮮やかな世界が広がる。

 


黄緑色のグミをひとつまみ。私は小さい頃から緑色が好きだ。

噛み締めると私の知っているメロンソーダと同じ味がする。安心。

 

でもやっぱり水色の外観でイチゴ味とかあったら、結果として軽く脳トレになって楽しいんじゃないかなと思ったりもする。

 

 


私の記憶だと、噛もうとすると猛反発をしてくるロックなグミも存在したはずだ。

グミ界隈で、彼らは反資本主義を掲げて日夜ゲリラライブを繰り広げているとか。たぶんね。


「コグミ」さんは程よい柔らかさ。大きさも指の爪くらいの長さで噛むというより齧るサイズ感。


調子に乗って2粒同時に取り出してみる。水色と黄色。爽やか、夏だね。

 

 

コーラ。コーラ。レモン。またコーラ。あ、メロンソーダ

4種類もあると運命のいたずらなのか、しばらくお目にかかれないグミが出てくる。

 

「会えない時間が~」と歌ったのは郷ひろみ

 

久しぶりの味を噛み締める。なんだか尊い

 

<引き算>の過程で価値を見出すとは、人間は不器用な生き物だと日頃感じている。

 

 

 

 

「コグミ」さんと私の対話は終わった。

 

顎が疲れたが、私がこれだけ言葉をひねりだせたのも、双方のコミュニケーションの賜物である。


しかしもう一度言う。顎が疲れた。


初対面の席で、必死に作り笑いをしたせいで頬が痛くなった過去がある。

それもやがて、時の流れに従って言葉を交わし続け心を通わせるようになった。頬も痛くなくなった。

 


だからこの顎の痛みも、いつかそんな思い出に昇華するだろう。


そう思うと心が弾む。

 


対話は、嬉しいものだから。